「歯科矯正をしたいけれどお金がないから無理」と諦めてはいませんか。
歯列矯正は基本的に保険が適用されないため、数十万~100万円以上の治療費がかかりますが、実は工夫次第でお金がなくても無理なく歯列矯正を始めることが可能です。
本記事では、お金がない人でも歯列矯正を始められる6つの方法をご紹介します。支払い方法の比較や契約前に確認すべきポイントについても解説しているので、「少しでも費用を抑えて矯正がしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
歯列矯正の費用はどれくらいかかる?
歯列矯正の費用は、使用する装置や治療範囲によって大きく異なります。以下は主な矯正方法の費用目安です。
| 矯正方法 | 全体矯正の費用目安 | 部分矯正の費用目安 |
|---|---|---|
| 表側矯正 | 60万〜130万円 | 30万〜60万円 |
| 裏側矯正 | 100万〜170万円 | 40万〜70万円 |
| ハーフリンガル矯正 | 80万〜150万円 | 35万〜65万円 |
| マウスピース矯正 | 60万〜100万円 | 10万〜40万円 |
なお、部分矯正は前歯など見た目を整える範囲に限定した治療で、費用や期間を抑えられるのが特徴です。一方、全体矯正はすべての歯を動かして噛み合わせまで改善する本格的な治療です。
歯列矯正の費用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。内訳なども知りたい方は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

お金がない人でも歯列矯正を始められる6つの方法
「お金がないから歯列矯正を諦めている」という人でも、実は工夫次第で無理なく歯列矯正を始められます。ここでは、経済的負担を抑えながら治療を受けるための7つの方法をご紹介します。
①治療範囲を絞ってコストを下げる
可能であれば、気になる部分だけを整える“部分矯正”を選ぶことで、費用を大幅に抑えられます。
全体矯正が60万〜100万円以上かかるのに対し、部分矯正は10万〜40万円ほどで始められます。これは、前歯など限られた範囲だけを動かすため、使用する装置やマウスピースの枚数が少なく済むからです。
部分矯正ができるかどうかは歯科クリニックでの診断が必要ですが、「笑ったときに見える前歯のデコボコを整えたい」「すきっ歯を改善したい」といった軽度の悩みなら、部分矯正で対応できるケースが多いです。学生や20代の社会人など、できるだけコストを抑えて印象を良くしたい人にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
②医療費控除を活用して支払総額を実質的に抑える
医療費控除を活用すれば、歯列矯正の治療費の一部が戻ってくる可能性があります。
ただし、すべての矯正治療が控除対象になるわけではありません。ポイントは「治療目的であるかどうか」です。見た目の改善だけでなく、噛み合わせや歯の健康維持を目的とした矯正であれば、医療費控除の対象になります。
控除を受けるには、診断書や領収書の保管、確定申告での申請が必要です。少し手間はかかりますが、受け取れる金額を考えればその価値は十分あります。
③モニター制度やキャンペーンを利用して割引を受ける
歯列矯正を少しでも安く始めたいなら、モニター制度や期間限定のキャンペーンを活用するのが有効です。
一部のクリニックでは、写真提供や体験談の掲載を条件に、モニターとして治療費を通常よりも割引して受けられるプランを提供しています。
ただし、モニター制度にはプライバシーの同意や撮影条件などがあるため、事前に条件を確認することが重要です。また、キャンペーンには「初診無料」「検査費用割引」なども含まれることがあり、時期によって内容が異なります。
最新の情報は公式サイトやSNSを定期的にチェックして、チャンスを逃さないようにしましょう。
④通院回数の少ない矯正サービスを選んで費用を抑える
通院の少ない矯正を選ぶことで、交通費や調整料といった“見えない出費”を抑えられます。
一般的なワイヤー矯正は月1〜2回ほどの通院が必要で、1回あたりの調整料が5,000〜10,000円かかることもあります。
これが1年続くだけで、数万円単位の追加費用に。さらに、交通費や仕事・学校を休むコストも積み重なります。
一方、近年増えている「オンライン矯正」や「リモート型マウスピース矯正」では、スマホで歯並びの進捗を確認できるため、通院がほぼ不要です。
当院で提供しているマウスピース矯正「Oh my teeth」も、治療開始後は原則通院不要のため、治療完了まで追加の通院費や再診料が発生しません。
「通院が少ない=ラク」だけでなく、「通院が少ない=節約につながる」という視点でサービスを選ぶことも、無理なく歯列矯正を続けるための賢い選択といえるでしょう。
⑤収入に合わせて無理のない支払いプランを設計する
矯正費用は「今の収入で払える範囲」に収めることで、生活を圧迫せずに治療を進められます。
例えば、手取り月収20万円の人が毎月2万円の分割払いを続けると、他の支出に影響が出やすくなります。このような場合、月1万円以下のプラン(例:部分矯正を36回払い)を選ぶことで、家計のバランスを崩すことなく治療が可能になります。
収入と支払いのバランスを考えるうえでの目安として、「月収の5%以内」が現実的と言われています。
| 手取り月収 | 推奨月額上限 | おすすめプラン例 |
|---|---|---|
| 20万円 | 約1万円 | 部分矯正(36回払い) |
| 25万円 | 約1.5万円 | 部分矯正(24回払い) |
| 30万円以上 | 約2万円 | 全体矯正(36回払い) |
支払い計画を立てることで、矯正が「高すぎて無理なもの」から「計画すればできること」に変わるでしょう。
⑥契約前に費用に含まれる内容を確認して追加費用を防ぐ
矯正費用のトラブルで最も多いのが「思ったより高くついた」というケースです。これを防ぐには、契約前に“何が費用に含まれているか”を必ず確認することが重要です。
例えば、初回の見積もりには「マウスピース作成費用」だけが含まれていても、実際には以下のような費用が追加でかかることがあります。
- 調整料・通院時の処置料:1回あたり3,000〜7,000円程度
- 保定装置(リテーナー)代:1万〜6万円程度
- 再診料や治療計画の変更費用
「月9,800円で始められる」と謳っていても、これらの追加費用でトータル10万円以上上乗せされるケースも少なくありません。一方で、Oh my teethのように「追加費用なし」を明言している歯列矯正ブランドもあります。こうしたブランドを選ぶことで、後からの請求リスクを最小限にできます。
歯列矯正のお金がないときにおすすめの支払い方法
「歯列矯正をしたいけれど、まとまったお金がない…」という場合は、分割払いかデンタルローンの活用を検討するのがおすすめです。
一括払いの場合は総支払い額を最小限に抑えられるメリットがありますが、矯正開始時に数十万~100万円程度の費用が必要になります。一方、分割払いやデンタルローンを活用すれば、月1万円以内で始めることも可能です。
ここでは一括払いとデンタルローンについて、それぞれ詳しく解説します。
分割払い
歯科クリニックによっては、歯列矯正でクレジットカードなどの分割払いが利用できます。分割払いは手元にまとまったお金がなくても、すぐに歯列矯正を開始できるのが大きな魅力です。
分割回数によっては、月1万円以下で歯列矯正をすすめることも可能です。例えば当院で提供しているマウスピース矯正「Oh my teeth」の場合、Basicプラン(税込33万円)を36回払いにすると、月々9,800円(初回のみ13,054円)で始められます。
最近ではほとんどのクリニックで分割回数を自由に選べるため、自分の家計に合わせたプラン設計が可能です。ただし、分割にすると金利手数料が上乗せされるため、無理なく払える範囲で最短回数を選ぶことが大切です。
デンタルローン
デンタルローンは「お金がないけど長期で計画的に払いたい人」におすすめです。
デンタルローンとは歯科治療専用の医療ローンで、一般的なカードローンより金利が低く設定されているのが特徴です(年利3.9〜8.8%ほど)。
例えば60万円の矯正費用をデンタルローンで36回払いにした場合、総額はおよそ63万円前後になります。同じ金額をカードローン(年利15%)で払うと約69万円になるため、金利差だけで6万円も節約できます。
デンタルローンは審査がありますが、継続的な収入があればパートやアルバイトでも申し込み可能です。「少し時間をかけてでも確実に支払いたい」という人は検討してみるとよいでしょう。
歯列矯正のお金に関するよくある質問
「歯列矯正をしたいけれど、お金が心配で踏み出せない…」という人は少なくありません。ここでは、歯列矯正の費用に不安を感じている人が特に疑問に思うポイントをQ&A形式で紹介します。
- 安い歯列矯正は危険ですか?
-
安い矯正がすべて危険というわけではありませんが、安さの理由は必ず確認しましょう。
前歯だけを動かす「部分矯正」や、通院を減らすオンライン矯正など、合理的な方法で費用を下げている場合は問題ありません。
一方、医師の診察がないセルフ矯正や、装置の調整が不十分なサービスはトラブルのリスクがあります。料金の根拠と監修体制を確認し、「安い理由が“効率化”か“省略”か」を見極めましょう。
- 歯列矯正はなぜ高いのですか?
-
歯列矯正が高いのは、専門的な技術と長期的な治療管理が必要な医療行為だからです。歯の動きを設計するための3Dスキャン、オーダーメイドの装置作成、医師による定期チェックなど、工程が多く時間もかかります。
また、自由診療のため、素材費や人件費がすべて自己負担となります。ただし、マウスピース矯正などはデジタル技術の進歩により、従来よりコストが下がってきています。
- 分割払いで本当に始めても大丈夫ですか?
-
適切な返済計画を立てれば問題ありません。
実際に、初期費用を抑えて始める人の多くが分割払いを利用しています。ただし、返済期間が長すぎると金利負担が増えるため、「無理なく払える最短回数」を選ぶことがポイントです。
- 歯列矯正の途中でお金が足りなくなったらどうなりますか?
-
多くのクリニックでは途中解約や支払い調整に対応しています。
また、 Oh my teethのように途中解約時の違約金を取らないブランドもあるため、契約前に「中断時のルール」を確認しておくと安心です。
- 歯列矯正は保険適用でできますか?
-
基本的に歯列矯正は自由診療ですが、特定の症例では保険が適用されます。
例えば、顎変形症や口蓋裂など、咬合異常を伴う“治療目的”の矯正は保険適用の対象となります。一方、審美目的の矯正は全額自己負担です。
お金がなくても工夫次第で歯列矯正ができる
「歯列矯正は高いから無理」と感じている人でも、実は始め方を工夫すれば現実的に進められます。総額を抑えたい場合は、部分矯正を選んだり、モニター制度を利用したりするのが有効です。
また、一括での支払いが難しい場合は、分割払いやデンタルローンの活用することで無理なく矯正をスタートできます。当院では分割払いとデンタルローンの両方に対応しており、月1万円以下の支払いで矯正を行うことも可能です。
また、矯正を始める際に必要な精密検査・診断も無料で実施しています。まずは自身にどのような矯正方法が合っているのか、無料診断で確かめてみませんか。


