「下の歯だけガタついていて気になるから治したい」
「なるべく費用を抑えたいけど、下の歯だけ矯正することってできるの？」
このような悩みを抱えてはいませんか。本記事では、下の歯だけを矯正したい方に向けて、どんな歯並びが適応できるのか、また費用や期間はどれくらいかかるのか解説します。また、自分に適した矯正方法の選び方や、治療前に知っておくべき注意点についても紹介。
この記事を読むことで、「自分の歯並びは下の歯だけ矯正できるのか？」を判断するヒントが得られ、最適な治療法の選択と予算感の把握につながるでしょう。ぜひ参考にしてください。
下の歯だけの矯正は可能？できるケース・できないケース
結論から言うと、下の歯だけの矯正は「一部の症例においては可能」です。ただし、すべての人が適応となるわけではなく、噛み合わせや骨格の状態によってはできないケースもあります。
ここでは、下の歯だけの矯正（＝部分矯正）が適している症例と、そうでない症例の特徴を解説します。
下の歯のみ矯正ができるケース
下の歯だけの矯正が可能な症例には、以下のような特徴があります。
- 抜歯を必要としない程度の歯並びの乱れ
- 歯の移動距離が3mm以内で済む
- 上下の歯の中心線が大きくずれていない
- 奥歯の噛み合わせが安定しており、顎関節に問題がない
代表例として、前歯のわずかなデコボコや隙間、軽度の叢生であれば、下の歯のみ矯正ができる場合があります。また、過去に矯正をし、その後下の歯のみ後戻りしてしまったというケースでも対応できる可能性が高いです。
下の歯のみ矯正ができないケース
以下のような症例の場合、下の歯のみの矯正は困難です。
- 重度の叢生や八重歯
- 抜歯が必要な症例
- 奥歯の噛み合わせにズレがある
- 上下の歯の中心線が大きくズレている
- 骨格的に下顎が前に出ている（受け口など）
これらの症例では、歯を動かすスペースを確保するため全体的な治療が必要となります。もし下の歯だけを矯正しても、噛み合わせの悪化や治療の失敗につながるリスクが高まります。
下の歯のみの矯正が可能かどうかは、レントゲンや口腔内スキャンによる精密検査で判断されます。見た目だけでは分からない歯根の状態や骨の厚みも重要な判断材料となります。
当院では、初回の無料診断で3Dスキャンを実施し、部分矯正の適応可否を正確に判定しています。医師による詳細な検査結果をもとに、最適な治療プランを提案しているので、「下の歯並びだけが気になる」という方はぜひ無料診断へお越しください。
下の歯だけの矯正にはどんな治療法がある？
下の歯だけの矯正には「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2つの主な方法があります。
どちらも部分的な歯の動きをコントロールできますが、見た目・通院頻度・対応できる症例の範囲が異なります。そのため、自分の歯並びや生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを段階的に取り替えながら歯を少しずつ動かしていく方法です。
- 透明で目立たないため、仕事中や接客業でも安心
- 食事や歯磨きのときに取り外せて衛生的
- オンラインで進行管理できるサービスもあり、通院負担が少ない
マウスピース矯正は下の歯の軽度なデコボコや、矯正後の後戻りなど、比較的軽い症例に向いています。
ただし、1日20時間以上の装着が必須で、装着時間を守らないと計画通りに治療が進まなくなる可能性が高くなります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面（または裏側）に装置を固定し、ワイヤーの力で歯を移動させる方法です。
- 幅広い症例に対応できる
- 歯の移動を精密にコントロールできる
- 抜歯が必要な症例にも対応可能
ワイヤー矯正はマウスピース矯正では難しい歯の回転や高さの調整、複雑な噛み合わせの改善にも対応できるのが大きな魅力です。
一方で、装置が目立ちやすく、取り外しができないデメリットもあります。また、通院は月1回程度が必要で、マウスピース矯正に比べて痛みや違和感を感じやすい傾向があります。
下の歯の矯正にかかる費用と治療期間の目安
下の歯だけを矯正する場合の費用相場と治療期間の目安は以下のとおりです。
- 費用相場：10万〜40万円程度
- 治療期間の目安：3〜8ヶ月程度
下の歯の矯正にかかる費用と治療期間は、使用する装置の種類や歯並びの状態によって大きく変わります。ここでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正それぞれの費用相場と治療期間の目安を紹介します。
【マウスピース矯正】10万～40万円／3～6ヶ月程度
マウスピース矯正で下の歯のみを矯正する場合の費用相場は10～40万円程度です。使用するマウスピースの枚数が少ないほど費用が安くなります。
治療期間の目安は3～6ヶ月程度で、1～2ヶ月に1回の頻度で通院するのが一般的です。オンライン対応のクリニックでマウスピース矯正を行う場合は、定期的な通院なしで治療を続けられることもあります。
【ワイヤー矯正】15～40万円／4～8ヶ月程度
ワイヤー矯正で下の歯のみを矯正する場合の費用相場は、15万〜40万円程度とされています。ただし、これは歯の表側に装置をつける「表側矯正」の場合の値段で、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」の場合は相場よりも価格が高くなることがほとんどです。
一方、治療期間の目安は4〜8か月程度、通院は月1ペースが一般的です。ワイヤー矯正の場合、対応するクリニックによっては通院ごとの調整料（5,000〜1万円程度）が別途かかることもあります。
下の歯の矯正方法を選ぶときのポイント5つ
下の歯だけの矯正を検討する際は、「どちらの治療法が自分に合うのか」を見極めることが大切です。見た目の希望や生活スタイル、治療範囲によって最適な方法は異なります。
ここでは、治療法を選ぶ際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
①動かす歯の範囲：前歯だけか奥歯も含むか
動かす歯が下の前歯のみであれば、マウスピース矯正でも十分対応できるケースが多いです。一方、奥歯を含む広い範囲の矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が力のかけ方を細かく調整できるため適しています。
②審美性：装置の目立ちやすさを許容できるか
見た目の自然さを重視するなら、透明で目立たないマウスピース矯正が適しています。仕事柄、人前で話すことが多い方や、装置の見た目に抵抗がある方にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
一方、ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べて矯正装置が目立ちやすいため、見た目が気になる方には不向きです。ただし、最近では歯の色に近い「ホワイトワイヤー」や、透明な「セラミックブラケット」も登場しています。
「ワイヤー矯正のほうが向いているけど、見た目が気になる…」という方は、このような選択肢を検討してみるのも一つの手といえるでしょう。
③通院頻度：定期的な来院が可能か
マウスピース矯正は、オンラインで進行を確認できるタイプもあり、通院回数が少なく済むのが特徴です。反対にワイヤー矯正は月1回程度の通院が必要なため、忙しい方や遠方に住んでいる方はスケジュール管理が重要になります。
④費用総額：追加費用も含めた予算を把握
治療法によって費用構造は異なります。マウスピース矯正は10〜30万円、ワイヤー矯正は15〜40万円が目安ですが、調整料やリテーナー代などの追加費用が発生することも。「総額表示」かどうかを事前に確認しておくと安心です。
⑤サポート体制：オンライン対応やアフターフォローの有無
矯正は装置を外した後の保定期間も含めて初めて完結します。リテーナー装着や定期チェックなど、治療後のフォロー体制が整っているかどうかを確認しましょう。オンライン相談やLINE対応など、治療中の不安をすぐに解消できる仕組みがあると安心です。
下の歯矯正の方法別メリット
続いて、下の歯のみ矯正するメリットを紹介します。
メリット①費用を抑えて治療できる
下の歯のみ矯正する最大のメリットは、費用を抑えられることです。マウスピース矯正の場合、使用するマウスピースの枚数も大幅に減り、製作コストが下がります。ワイヤー矯正でも、装置を付ける歯の本数が限定されるため費用削減効果があります。
また、分割払いなどの制度を活用すれば、月々の支払いを抑えつつ矯正を始められます。「矯正に興味はあるけど費用がネック」という方にも現実的な選択肢です。
メリット②治療期間を短縮できる
下の前歯のみを対象とした矯正は、3〜8か月ほどで完了するケースが多く、全体矯正と比べて圧倒的に短期間です。動かす距離が短いため、歯の移動も効率的に進みます。
また、短い期間で見た目の変化を実感しやすいため、モチベーションを維持しやすいのも部分矯正の特長です。通院もトータル的に見ると少ない回数で済むため、仕事や学業と両立しながら進められるでしょう。
下の歯のみ矯正する場合に起こり得るリスク
下の歯だけの矯正は、費用や期間の負担を抑えられる一方で、治療範囲が限られるため注意が必要です。症例によっては噛み合わせや見た目のバランスに影響する可能性もあるため、事前にリスクを理解しておきましょう。
①噛み合わせのバランスが崩れる
下の歯だけを動かすと、上下の歯の噛み合わせのバランスが変化します。特に前歯の位置が変わることで、上の歯との接触位置がずれ、奥歯の噛み合わせに影響を及ぼす場合があります。
そのため、治療前には必ず噛み合わせと顎関節の状態を確認し、全体バランスを考慮した矯正計画を立てることが大切です。
②後戻りが起こりやすい
部分矯正では治療範囲が限定されるため、歯の安定性が全体矯正に比べて劣る場合があります。歯並びの乱れの根本的な原因が歯列全体にある場合は、後戻りのリスクがさらに高くなるでしょう。
また、矯正完了後にリテーナー（保定装置）の装着が不十分だと、治療前の状態に戻ろうとする歯の動きが強く現れることがあります。
さらに舌の癖や口呼吸など、機能的な問題が改善されていない場合も、これらが原因となって歯並びが再び乱れる可能性があるでしょう。
まずは自分の歯並びが下の歯だけ矯正できるか確認しよう
下の歯だけの矯正は、軽度の歯並びの乱れや後戻りなどに効果的で、費用や期間の負担を抑えながら見た目を整えられる治療法です。ただし、噛み合わせや骨格の状態によっては、全体矯正が必要になるケースもあります。
まずは専門的な診断を受けて、自分の歯並びが下の歯並びだけの矯正に適しているかを確認することが大切です。 当院では、無料診断で治療の可否をチェックできます。 まずは無料診断で、自分に合った矯正方法を見つけましょう。
