ホームホワイトニングのジェルとは?成分・濃度と本数の目安を中立解説

ホームホワイトニングで実際に歯に作用しているのは、マウスピースに入れるジェルです。処方されたものを使っていると、そもそもこれが何なのか、濃度によって何が違うのか、あと何本必要なのかといった疑問が出てきます。

ジェルは種類も濃度も複数あり、選び方によって進み方も安全性も変わります。ここでは成分の違い、濃度の段階と装着時間の関係、必要な本数、保管と使用期限、そして入手経路による違いまでを整理します。

目次
Oh my teeth
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ジェルの主成分は2種類

まず、何が歯に作用しているのかを押さえましょう。

過酸化尿素——現在の主流

ホームホワイトニング用のジェルで主に使われているのが過酸化尿素です。口の中で少しずつ分解され、過酸化水素と尿素になります。この過程で発生する成分が、歯の内部にある色素を分解します。

分解がゆるやかに進むため、作用も穏やかで長く続きます。低濃度の薬剤を時間をかけて使うホームホワイトニングの性質に合っているのが、この成分が主流である理由です。

過酸化水素

もうひとつが過酸化水素です。こちらは分解を経ずに直接作用するため、反応が速いという特徴があります。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、この過酸化水素を高濃度で使います。ホーム用のジェルにも過酸化水素を主成分とするものがあり、その場合は装着時間が短く設定されます。

違いは作用の速さと持続のしかた

同じ「歯の内部の色素を分解する」働きでも、過酸化尿素はゆっくり長く、過酸化水素は速く短く作用します。

どちらが優れているという関係ではありません。1日にどのくらいの時間装着できるか、どのくらいの期間で仕上げたいかによって、適したものが変わります。

濃度による違い

ジェルには濃度の表示があります。ここが最も誤解されやすい部分です。

濃度の目安想定される装着時間位置づけ
10%1〜2時間程度標準。最初に処方されることが多い
15〜16%やや短め進みを早めたい場合の選択肢
20〜22%さらに短め変化を実感しやすい反面、刺激も強まる
35%30分程度短時間で使う高濃度タイプ

※装着時間は製品と歯科医院の指示によって異なります

10%が標準的な出発点

多くの歯科医院で最初に処方されるのが10%です。ホームホワイトニングで一般的に使われる濃度で、装着時間は1〜2時間程度が目安になります。

初めて行う場合、まずこの濃度で様子を見て、しみやすさや進み方を確認するという進め方がとられます。

濃度と装着時間はセットで決まる

ここが最も重要な点です。濃度が上がるほど、装着時間は短くなります。

35%のような高濃度のジェルは、30分程度の使用を想定して設計されています。これを10%と同じ感覚で2時間装着すれば、歯や歯ぐきへの負担は大きく跳ね上がります。

濃度だけを見て「高いほうが早い」と判断するのは危険です。濃度と時間はセットで指示されるものであり、片方だけを変えることはできません。

濃度は自分で選ぶものではない

どの濃度が適しているかは、もともとの歯の色、変色の原因、しみやすさ、そして1日に確保できる装着時間によって決まります。

これらを踏まえて歯科医師が判断するため、患者側が濃度を指定するものではありません。「もっと早く進めたい」という希望があれば、それを伝えたうえで濃度と時間の組み合わせを見直してもらう形になります。自己判断で濃度の異なるジェルを使うのは避けてください。

何本必要か・費用の目安

続けるうえで気になるのが本数です。

初回は2〜4本

初めてホームホワイトニングを行う場合、まず2〜4本が処方されることが多くなっています。おおよそ2週間から1ヶ月分に相当します。

この期間で変化の出方としみやすさを確認し、その後の進め方を判断するという設計です。

必要本数は目標と歯の状態で変わる

全体で何本必要かは、一律には決まりません。もともとの歯の色が濃い場合や、目標とする明るさが高い場合は、その分だけ本数が伸びます。

逆に、着色が主な原因で目標が控えめであれば、少ない本数で届くこともあります。使用量が適切であれば、想定より早くなくなることは通常ありません。1本がどのくらい持つかは、ホームホワイトニングのやり方で触れている使用量の目安を守れているかで変わります。

追加購入と月額制

使い切ったら追加します。必要なぶんを都度購入する形もあれば、月額でまとめて届く形をとっている歯科医院もあります。

参考として、ホームホワイトニングの費用はマウスピース作成を含めて8,000〜40,000円が目安で、ジェルの追加は別途かかります。費用の全体像はホワイトニングの値段にまとめています。

費用に関する注記(自由診療について)

ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。治療内容はマウスピースを用いたホームホワイトニングで、費用は歯科医院や提供されるジェルの本数によって異なります。上記は一般的な相場であり、特定の医院の料金ではありません。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。

あと何本くらい必要かの見通しは、今の歯の色を見てもらうと立てられます。

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保管方法と使用期限

ジェルは保管の状態によって働きが変わります。

開封後は分解が進む

過酸化尿素や過酸化水素は、空気に触れると分解が進みます。開封したジェルを長く置いておくと、含まれる有効成分が少しずつ減っていきます。

そのため、開封後はできるだけ早めに使い切ることがすすめられます。何本かまとめて受け取った場合も、必要になるまで未開封のまま保管しておくほうが状態を保てます。

温度の管理

温度の影響も受けます。直射日光が当たる場所や、夏場の車内のような高温になる場所は避けてください。

保管方法は製品によって異なります。冷蔵保存を指示されている場合はその方法を守ってください。指示がない場合も、高温にならない場所を選ぶことが基本になります。

使用期限の目安と、余った場合

未開封の状態での使用期限は、一般に1〜2年程度とされています。製品によっては3年のものもあります。容器やパッケージに記載があるため、受け取ったときに確認しておきましょう。

期限内であっても、開封済みのジェルを長期間置いたものは働きが落ちている可能性があります。前回の残りが手元にある場合、そのまま使ってよいかは歯科医院で確認してください。

入手経路による違い

ジェルはインターネットでも見かけます。ここは判断が分かれるところなので、事実を整理しておきます。

歯科医院で処方される薬剤

歯科医院で渡されるジェルは、診察を経たうえで、その人の歯の状態に合わせて濃度と使用時間が設定されています。

同時に、虫歯や歯周病の有無、歯のひび、知覚過敏の状態が確認されています。これらがある状態で薬剤を使うと、しみたり炎症の原因になったりするためです。

ネット購入・個人輸入で起こりうる問題

インターネット経由で入手する場合、次の3点が問題になりえます。

ひとつは品質管理です。保管状態や流通経路が確認できないため、成分が分解して働きが落ちている可能性があります。

ふたつめは濃度の扱いです。海外製品では日本で一般的に処方される濃度と異なる場合があり、表示と実際が一致しているかを確認する手段がありません。

みっつめは、診察を経ずに使うことです。未治療の虫歯や歯のひびがある状態で使えば、症状が出るリスクが高まります。マウスピースが自分の歯型に合っていない場合、薬剤が歯ぐきに広がる問題も起こります。

判断の基準

安さだけを比べると、ネット購入のほうが低く見えることがあります。ただし比べているものが同じではありません。

歯科医院を通す費用には、診察と、自分の状態に合わせた濃度・時間の設定が含まれています。この部分を省いたときに何が起こりうるかを踏まえたうえで判断してください。

濃度や本数の見直しは、状態を見てもらったうえで相談すると安全に進められます。

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よくある質問

濃度を上げてもらうことはできますか

希望として伝えることはできます。ただし判断するのは歯科医師です。しみやすさ、歯の状態、1日に確保できる装着時間を踏まえて、濃度と時間の組み合わせを見直す形になります。濃度だけを上げて装着時間はそのまま、という変更にはなりません。

余ったジェルは次回に使えますか

未開封で使用期限内であれば使えることが一般的です。開封済みのものを長期間置いた場合は働きが落ちている可能性があるため、そのまま使ってよいか歯科医院で確認してください。

冷蔵庫で保管していいですか

冷蔵保存を指示されている製品であれば問題ありません。指示がない場合は、高温を避けた常温での保管で足りることが多くなっています。凍らせるのは避けてください。判断に迷う場合は受け取ったときに確認しておきましょう。

1本で何回分ですか

製品の容量と使用量によって変わりますが、2〜4本で2週間から1ヶ月分というのが一つの目安です。1回あたりの使用量が多いと早くなくなります。適量は1本あたり米粒1粒程度で、多く入れても白くなるのは早まりません。

まとめ

ホームホワイトニングのジェルの主成分は、ゆっくり長く作用する過酸化尿素と、速く短く作用する過酸化水素の2種類です。現在の主流は前者で、時間をかけて進めるホームホワイトニングの性質に合っています。

濃度は10%が標準的な出発点で、そこから段階があります。押さえておきたいのは、濃度と装着時間がセットで決まるという点です。高濃度のジェルは短時間の使用を前提に設計されており、濃度だけを上げて時間はそのまま、という使い方はできません。

保管は開封後の分解と温度に注意し、未開封のまま必要になるまで置いておくのが基本です。そして入手経路については、歯科医院を通す費用に診察と個別の設定が含まれていることを踏まえて判断してください。


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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります


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