前歯だけのマウスピース矯正は可能?できる症例・費用・期間を徹底解説

前歯の重なりやすきっ歯が気になっているものの、歯列矯正=歯並びを全体的に改善するというイメージから、なかなか治療に踏み出せずに悩んでいませんか。

そんな方に注目されているのが、前歯だけを対象としたマウスピース矯正です。本記事では、前歯だけのマウスピース矯正でどのような症例に対応できるのかをはじめ、費用や期間の目安、治療のメリット・デメリット、そして自分に合ったクリニックの選び方まで詳しく解説します。

読んだ後には、自分の歯並びが前歯だけの矯正で整うのかどうかが明確になり、安心して治療を検討できるようになるでしょう。

目次
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前歯だけのマウスピース矯正は本当にできる?

結論からいうと、前歯だけのマウスピース矯正は多くのケースで可能です。上下の前歯6本ずつ(計12本)を対象とする部分矯正という方法で、軽度〜中等度の歯並びの乱れに対応できます。

ただし、すべての歯並びに適用できるわけではありません。重度の歯の重なりや、骨格に原因がある出っ歯・受け口など、全体矯正でなければ改善が難しいケースもあります。

なお、全体矯正とは、上下すべての歯(約28本)を対象に、噛み合わせやあごのバランスまで総合的に整えていく方法です。部分矯正とは目的や治療範囲が異なります。

比較項目部分矯正(前歯だけ)全体矯正
対象範囲主に前歯12本全歯列(28本程度)
治療目的見た目の改善噛み合わせも含めた総合的改善
費用相場約10〜40万円約60〜120万円
治療期間2ヶ月〜1年程度1〜3年程度

部分矯正(前歯だけのマウスピース矯正)は見た目の改善に特化した矯正方法のため、噛み合わせの調整までは対応できません。「前歯だけで済むか」「全体矯正が必要か」は、歯並びの状態や噛み合わせのバランスによって異なるため、まずは診断を受けることが重要です。

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前歯だけのマウスピース矯正ができるケース・できないケース

前歯だけのマウスピース矯正が本当に自分に合っているかどうかは、歯並びの状態によって大きく左右されます。「見た目だけ整えたい」「短期間・低コストで済ませたい」と思っても、症例によっては部分矯正での対応が難しいこともあるでしょう。

ここでは、前歯だけでマウスピース矯正が可能な歯並びと、全体矯正が必要となるケースの違いを具体的に解説します。

前歯だけのマウスピース矯正が向いているケース

以下のような軽度〜中等度の歯並びの乱れは、前歯だけのマウスピース矯正で対応できる可能性があります。ただし、あくまでも見た目を整えることが主な目的であり、全体の噛み合わせに大きな問題がない場合が前提です。

軽度の叢生(歯のガタつき)

1~2本の前歯がわずかに重なっている程度であれば、スペース確保の範囲内で整えることが可能です。

すきっ歯(正中離開)

上下の前歯の中央に2〜3mm程度の隙間がある場合は、高い適応性があります。

前歯の軽度なねじれ(捻転)

歯の回転角度が小さく、力のかけ方に無理がないケースであれば、マウスピース矯正でも対応可能です。

軽度の出っ歯・受け口

骨格が原因ではなく、歯の傾きによる軽微な症状であれば部分矯正で改善できる場合があります。

前歯だけのマウスピース矯正では対応が難しいケース

以下のような症例では、前歯だけのマウスピース矯正では対応が難しく、全体矯正が必要になることがあります。

重度の叢生(歯の重なりが大きい)

大幅なスペース確保が必要な場合は、部分矯正では物理的に限界があります。

骨格に要因がある出っ歯・受け口

上下のあごの骨格にズレがある場合、歯の位置だけを整えても根本的な解決にはつながりません。

開咬や深い噛み合わせ(過蓋咬合)

奥歯の噛み合わせに問題がある場合、前歯だけを動かしてもバランスが崩れるリスクがあります。

歯の形やサイズに大きなバラつきがある

歯列全体の調整が必要となり、部分矯正では理想的な仕上がりが難しくなるケースがあります。

これらに該当する場合、無理に前歯だけのマウスピース矯正を選ぶと、かえって仕上がりに不満が残ったり、後戻りのリスクが高まったりする可能性があります

前歯だけマウスピース矯正をする場合の費用と期間

前歯だけのマウスピース矯正をする場合、治療費の目安は約10万〜40万円、治療期間は平均して2ヶ月〜1年程度です。

もちろん症例の難易度や選択するプランによって差は出ますが、短期間・低コストで済むというのは前歯だけの矯正ならではのメリットです。ここでは前歯だけマウスピース矯正をする場合の費用と期間について詳しく解説します。

費用の目安は10万円〜40万円前後

前歯だけのマウスピース矯正を行う場合の費用相場は10万〜40万円です。これは、全体矯正の約3分の1〜2分の1程度にあたります。

費用は治療の複雑さやマウスピースの枚数によって異なり、軽度の症例では10万円台から、より複雑な症例では40万円程度となることが一般的です。なお、費用は以下のような項目で構成されます。

  • 保定装置・調整料(約5〜10万円)
  • 初診料・診断料(約3〜5万円)
  • マウスピース製作費(約15〜30万円)

矯正治療では追加費用が発生することも多いため、あらかじめ総額や支払い条件が明確になっているかを確認することが大切です。

治療期間は2ヶ月〜1年が一般的

マウスピース矯正で前歯だけ改善する場合、治療期間の目安は2ヶ月~1年程度となります。軽度のすきっ歯やガタつきであれば2〜3ヶ月、中等度の症例でも半年〜1年以内で治療が完了するケースがほとんどです。

ただし、以下の要因によっては治療期間が平均よりも短くなる、あるいは長くなることがあります。

  • 歯の動きやすさ(年齢や骨の状態など)
  • 症例の複雑さ(移動距離や歯の本数)
  • マウスピースの装着時間(推奨は1日20時間以上)

特に装着時間の厳守は治療スピードに直結するため、短期間での改善を目指すのであれば、日常的な自己管理が成功のカギとなります。

前歯だけマウスピース矯正を行うメリット

前歯だけのマウスピース矯正は、「見た目を整えたいけど、費用や通院の負担はなるべく抑えたい」という方にとって、非常に効率的な選択肢です。矯正範囲を前歯に限定することで、治療期間や費用が抑えられるだけでなく、日常生活への影響も最小限にできます。

ここでは、前歯だけの部分矯正だからこそ得られる3つのメリットを紹介します。

メリット①:短期間で見た目の改善ができる

前歯だけのマウスピース矯正を行う最大のメリットは、短期間で笑顔の印象を大きく改善できることです。前歯は人の印象を決める重要な要素であり、わずか数ヶ月の治療で大きな変化を実感できます。

結婚式や就職活動、転職などの重要なイベントを控えている方にとって、2ヶ月~1年という治療期間は非常に魅力的です。全体矯正では治療が完了するまでに1年~3年程度かかることが多いため、ライフイベントに間に合わない可能性があります。

また、治療開始から1~2ヶ月程度で初期の変化を実感できることが多く、モチベーションの維持にもつながります。短期間での成果を重視する方には理想的な治療選択肢といえます。

メリット②:費用負担を大幅に抑えられる

経済的な負担を軽減しながら歯並びの改善を実現できるのも、前歯のみの矯正の大きなメリットといえます。治療範囲を前歯に限定することで、マウスピースの枚数や通院回数を減らせるためです。

マウスピース矯正で前歯のみを改善する場合、全体矯正の1/3~1/2の費用で治療が可能です。特に軽度の症例では、治療費用を大きく抑えられます。

メリット③:通院や生活への影響が少ない

前歯だけのマウスピース矯正は治療期間が短く、必要な通院回数も2〜6回程度と少なめです。通院のたびに仕事を休んだり、予定を合わせたりする負担を減らすことができます

また、マウスピースは透明で目立ちにくく、取り外しも可能です。食事や歯磨きの際は外せるため、普段通りの生活を送りながら治療を進められるのも大きな魅力です。

前歯だけのマウスピース矯正のデメリットと注意点

前歯だけのマウスピース矯正は手軽に見た目を整えられる反面、治療範囲が限定されているからこそ注意すべき点もあります。特に、噛み合わせや奥歯の調整が必要なケースでは、期待していた仕上がりに届かない可能性も。

ここでは、治療前に知っておくべき代表的なデメリットを4つ紹介します。

デメリット①:噛み合わせの根本改善まではできない

前歯だけを動かす部分矯正では、奥歯の位置や高さは基本的に変えられません。そのため、噛み合わせ全体に問題がある場合は、部分矯正だけでは根本的な改善にならないことも。

噛み合わせのバランスが崩れたまま矯正を進めると、咀嚼効率の低下や顎関節への負担といった新たなトラブルにつながりかねません。治療前の診断で、奥歯の高さや左右差、あごの可動域などをしっかり確認してもらうことが重要です。

デメリット②:後戻りしやすい

部分矯正で前歯の位置を整えても、歯を支える周囲組織がまだ不安定な状態のため、何もせずに放置すると元の位置に戻りやすくなります。

治療後には、矯正で動かした歯を固定する「リテーナー(保定装置)」の使用が必要不可欠です。リテーナーを使用する「保定期間」は、治療期間の2倍が目安とされています。自己管理を怠ると、せっかく整えた歯並びが短期間で崩れてしまうこともあるため注意が必要です。

デメリット③:仕上がりに制限がある

部分矯正では動かせる歯の数や方向に限りがあるため、症例によっては理想とする仕上がりに届かない場合もあります。
特に、スペースが足りないケースや、歯のねじれ(捻転)が強いケースでは、多少の妥協が必要になることがあります。

治療前にビフォーアフター症例やシミュレーション画像を確認し、自分の理想と現実のギャップを把握しておくことが、満足度の高い治療につながります。

デメリット④:途中で全体矯正が必要になることもある

治療を進めていく中で、奥歯の噛み合わせやあごの動きとの兼ね合いから、部分矯正だけでは対応が難しいと判断されるケースもあります。その場合、途中で全体矯正に切り替える必要が生じることも。

治療計画の変更により、追加費用や治療期間の延長が発生する可能性もあるため、初診時に将来のリスクをしっかり説明してもらうことが大切です。

自分に合う矯正方法の選び方

「前歯だけをマウスピース矯正で整えたい」と思っても、本当にそれで大丈夫か不安を感じている方もいるでしょう。見た目の改善を重視するなら部分矯正は有力な選択肢ですが、症例によっては全体矯正が必要になることもあります

こここでは、「自分に合う矯正方法」を選ぶための2つのステップを紹介します。

ステップ①診断を受けて「前歯だけの治療で済むか」を確認する

自己判断ではなく、まず専門家による診断を受けることが最初のステップです。なぜなら、「軽い歯並びの乱れに見えても、実は奥歯の噛み合わせに問題がある」というケースも少なくないからです。

以下のような状態に心当たりがある場合は、特に注意が必要です。

  • 前歯のガタつきが大きい(4mm以上)
  • 噛み合わせにズレや違和感がある
  • 出っ歯・受け口など骨格が関係していそう

東京銀座有楽町矯正歯科では、マウスピース矯正を行う際に必要な精密検査・診断を無料で実施しています。「前歯だけ対応可能かどうか」も客観的に見極められるので、マウスピース矯正で前歯だけ治療したいと考えている方はぜひ活用してみてください。

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ステップ②信頼できるクリニックを見て選ぶ

診断結果を踏まえたうえで、治療を任せられるクリニックを慎重に選ぶことが大切です。部分矯正は治療範囲が限られている分、費用体系やサポート体制の違いが仕上がりに直結します。

クリニック選びのチェックポイントは次のとおりです。

  • 費用総額が明確で、追加料金の有無がはっきりしているか
  • 部分矯正から全体矯正への切り替えが柔軟にできるか
  • 治療後の保定装置や保証制度が整っているか
  • オンライン相談や遠隔サポートが充実しているか
  • 担当医が矯正専門で、症例写真を提示してくれるか

特にマウスピース矯正では、日々の装着管理を自分で行うため、相談やサポート体制が整っているかどうかが満足度を大きく左右します。不安を感じる点があれば、契約前に必ず質問し、納得できる説明を受けることが大切です。

前歯だけのマウスピース矯正でよくある質問

前歯だけのマウスピース矯正は、手軽に始められる反面、「本当に自然に仕上がるの?」「痛みはあるの?」など不安を感じる方も多い治療です。ここでは、よく寄せられる質問にわかりやすく回答します。

Q1. 前歯だけのマウスピース矯正で自然な仕上がりになりますか?

自然な仕上がりは十分に可能です。前歯6本の位置と角度を整えることで、笑ったときの歯並びラインが美しくなり、印象が大きく変わります。ただし、歯の形や色、歯茎の高さなどは矯正だけでは変えられないため、より理想を求める場合はホワイトニングなどを併用するのもおすすめです。

Q2. マウスピース矯正中の痛みや違和感はどの程度ありますか?

新しいマウスピースに交換した直後は、軽い締めつけ感や圧迫感を覚えることがあります。これは歯が動いている証拠で、通常は1〜2日ほどで慣れることがほとんどです。ワイヤー矯正のような金属の擦れや口内炎の心配がなく、痛みの少なさはマウスピース矯正の大きなメリットです。強い痛みが続く場合は、装着時間を調整したり、クリニックで微調整を受けることで軽減できます。

Q3. 食事制限はありますか?

基本的に大きな制限はありません。マウスピースは取り外しができるため、食事中は外して普段どおりの食事を楽しめます。ただし、装着したまま色の濃い飲み物(コーヒー・紅茶・ワインなど)を摂ると、マウスピースが着色するおそれがあります。また、熱湯で洗浄すると変形することがあるため、水またはぬるま湯でのケアが推奨です。

Q4. 矯正後の「後戻り」が心配です。どんな対策がありますか?

治療後は保定(リテーナー)をしっかり行うことが重要です。 歯は矯正後すぐは不安定なため、夜間のリテーナー装着を少なくとも1〜2年は継続する必要があります。 マウスピース矯正後に専用の保定装置が付属しているクリニックを選ぶと安心です。

たとえば、Oh my teethでは保定用マウスピースを追加費用なしで提供しており、装着状況もLINEでサポートしてくれるため、後戻りの不安を抑えやすい環境が整っています。

Q5. 途中で「やっぱり全体矯正にしたい」と思ったら切り替えできますか?

クリニックによっては可能です。部分矯正を進める中で、噛み合わせや奥歯の問題が見つかることもあります。その場合、全体矯正プランへの切り替えが柔軟にできるかどうかを契約前に確認しておくことが大切です。追加費用が発生する場合もあるため、全体矯正も検討している場合は「差額対応」や「ステップアップ制」を導入しているクリニックを選ぶと安心です。

前歯だけのマウスピース矯正が自分に合うか診断してみよう

前歯だけのマウスピース矯正は、短期間・低コストで笑顔の印象を大きく変えられる方法です。一方で、噛み合わせや骨格の問題がある場合は、全体矯正が必要になるケースもあります。

大切なのは、「自分の歯並びが部分矯正で対応できるか」を正しく判断することです。そのためにも、まずは無料診断やシミュレーションで自分の歯並びをチェックしてみましょう。歯の状態や治療の見通しを明確にすることで、無理なく続けられる最適な矯正プランが見つかります。

東京銀座有楽町矯正歯科では、マウスピース矯正に必要な精密検査・診断を無料で実施しています。「前歯だけのマウスピース矯正が自分に合うか確認したい」「自分の歯並びは部分矯正で対応できる?」という方は、ぜひお気軽に無料診断を活用してみてください。

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