歯列矯正の費用は数十万円になりますが、多くは分割払いで始められます。 たとえば上下前歯12本を動かすプランなら、月々2,800円から。 上下前歯の部分矯正なら月々3,500円からという設定があります。
ただし、分割払いは総額が増えます。手数料がかかるためで、 「月々いくらか」だけを見て決めると、支払い終わったときの総額に驚くことがあります。
この記事では、月々いくらになるのかを回数・初回額・総額まで含めて整理し、 装置代のほかに何がかかるのか、そして無理なく続けるための考え方を解説します。
歯列矯正は月々いくら?
月々の支払い額は、総額と分割回数で決まります。回数を増やせば月々は下がりますが、 そのぶん手数料が乗るため総額は増えます。
当院で扱っているマウスピース矯正の分割払いの例です。
| プラン | 総額(税込) | 分割の例 | 月々 | 支払総額(税込) |
|---|---|---|---|---|
| Liteプラン | 15万円 | 60回払い(初回7,760円) | 2,800円 | 172,960円 |
| Basicプラン | 33万円 | 120回払い(初回3,519円) | 3,500円 | 420,019円 |
Liteプランは15万円が172,960円に、Basicプランは33万円が420,019円になります。 回数が多いほど月々は軽くなりますが、増える額も大きくなります。
Basicプランの例では、120回払いにすることで月々3,500円まで下がる一方、 支払総額は9万円ほど増えます。「月々いくらまでなら無理がないか」と 「総額でいくらまでなら許容できるか」の両方から見て回数を決めてください。
支払い方法は3つ
デンタルローン
歯科治療のための分割払いです。信販会社が費用を立て替え、患者さんは分割で返済します。 回数を細かく選べるのが特徴で、60回、120回といった長期の設定もできます。
利用には審査があります。安定した収入があるかどうかが見られる点は、 一般的なローンと同じです。
クレジットカードの分割払い
手持ちのカードで支払い、カード会社の分割払いを利用します。 手続きが簡単な一方、利用限度額の範囲内である必要があります。 分割手数料はカード会社の設定によります。
一括払い
手数料がかからないため、総額はいちばん安くなります。 まとまった金額を用意できる場合は、これが最も負担が少ない方法です。
月々の負担を軽くする3つの方法
医療費控除を使う
矯正が噛み合わせの改善など機能的な理由によるものであれば、医療費控除の対象になる場合があります。 見た目を整えることだけが目的の場合は対象外です。
1年間に支払った医療費(生計を同じくする家族の分を合算できます)から、保険金などで補填される 金額を差し引き、そこからさらに10万円を引いた額が控除の対象になります。 その年の総所得金額等が200万円未満の方は、10万円ではなく総所得金額等の5%が基準になります。
例:年間の医療費が40万円、課税所得が300万円の場合
控除の対象 … 40万円 − 10万円 = 30万円
所得税(税率10%)… 30万円 × 10% = 3万円
住民税(税率10%)… 30万円 × 10% = 3万円
合わせて 6万円程度が軽くなる計算になります。
※ 税率は課税所得によって変わります。実際の取り扱いは所轄の税務署または税理士にご確認ください。
装置代だけでなく、通院にかかった交通費も対象になります。領収書を残しておいてください。
分割回数を見直す
途中で繰り上げ返済ができる場合があります。ボーナス時にまとめて返すことで、 手数料を減らせることがあります。契約前に繰り上げ返済ができるかを確認しておくと選択肢が増えます。
動かす範囲を絞る
前歯の並びだけが気になる場合、奥歯まで含めて動かす必要がないことがあります。 検査で適応が確認できれば、範囲を絞ることで総額そのものが下がります。 月々の負担への影響が最も大きいのがここです。
ただし、噛み合わせに問題がある場合や歯を並べるスペースが足りない場合は適応になりません。 自己判断が難しいため、検査で確認する項目だと考えてください。 始める前に知っておきたい判断ポイントは「歯列矯正はやめたほうがいい?大人の矯正の向き・不向き」にまとめています。
装置代のほかに何がかかるか
「月々いくら」の計算は、総額が確定していないと意味がありません。 装置代以外にかかるものを確認しておいてください。
- 初回カウンセリング料:無料〜5,000円程度
- 検査・診断料:0〜30,000円程度
- 調整料・処置料:1回につき3,000〜7,700円程度
- 保定装置(リテーナー):30,000〜60,000円程度
- 保定観察料:1回につき3,000〜4,000円程度
※ 当院調べ(2026年9月時点)。これらを料金に含んでいる医院もあります。
いちばん見落とされやすいのが調整料です。通院のたびに発生するため、 治療が長引くほど総額が増えます。月々の分割額を決めたあとで調整料が積み上がると、 実際の毎月の出費は想定より大きくなります。
見積もりを見るときは、「調整料が含まれているか」と「治療が延びたときどうなるか」の 2点を確認してください。
治療方法別の費用の目安
| 治療方法 | 上下前歯だけ(部分矯正) | 奥歯まで含む |
|---|---|---|
| 表側矯正 | 28万〜39万円 | 50万〜110万円 |
| 裏側矯正 | 39万〜61万円 | 80万〜165万円 |
| ハーフリンガル矯正 | 50万円前後 | 66万〜143万円 |
| マウスピース矯正 | 33万〜61万円 | 28万〜132万円 |
※ 当院調べ(2026年9月時点・公開されている料金ページ4件より、すべて税込に換算)。 医院により設定は異なります。
治療方法ごとの特徴は「マウスピース矯正とは?」「ワイヤー矯正とは?」、 前歯だけを動かす場合は「部分矯正とは?」で解説しています。
相場や内訳をもっと詳しく知りたい場合は、 「大人向け矯正の費用はいくら?相場と内訳を解説」を あわせてご覧ください。
保険は使えるのか
矯正は原則として自由診療で、公的医療保険は適用されません。 ただし、顎変形症の外科手術をともなう矯正や、厚生労働大臣が定める先天性疾患にともなう矯正など、 限られた場合には保険が適用されます。該当するかどうかは診断によります。
保険が使えない場合でも、医療費控除は多くの方が対象になり得ます。 前の項で解説したとおり、機能的な理由による矯正であれば申告できる可能性があります。
東京銀座有楽町矯正歯科の料金
東京銀座有楽町矯正歯科は、マウスピース矯正 Oh my teeth の導入クリニックです。 料金は次の3プランで、治療期間が延びても料金は変わらない総額固定制です。
| プラン | 料金(税込) | 動かす範囲 | 標準的な治療期間(中央値) |
|---|---|---|---|
| Liteプラン | 15万円 | 上下前歯12本の部分矯正(マウスピース上下計14枚までで治療可能な症例) | 約2ヶ月 |
| Basicプラン | 33万円 | 上下前歯の部分矯正 | 約4ヶ月 |
| Proプラン | 66万円 | 上下24本の広範囲の矯正 | 約6ヶ月 |
このほか、インビザライン コンプリヘンシブ(税込88万円)も対応しています。
※ 治療期間は2025年8月1日〜2026年7月31日に治療を完了された方の中央値です(自社調べ)。 歯並びの状態によって異なります。
含まれるもの:マウスピース(上下)、初回カウンセリング、検査・診断、LINEサポート 別途かかるもの:マウスピースを破損・紛失した場合の費用/虫歯・歯周病の治療が必要な場合の費用/抜歯が必要な場合の費用
保定装置(リテーナー):透明なマウスピース型で上下セット11,000円(税込)。 最後のマウスピースをそのまま保定装置として使うこともできます。
軽度な歯並びの乱れや、以前の矯正からの後戻りの場合は、Liteプラン(税込15万円)で
対応できることがあります。適応かどうかは検査で判断します。
矯正治療のリスク・副作用
- 装置を付けた直後や調整後に、歯が浮くような感覚や痛みが出ることがあります
- 歯を動かすことで、歯根が短くなる(歯根吸収)ことがあります
- 歯みがきが行き届かないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります
- 治療後に歯が元の位置に戻ろうとする(後戻り)ことがあります。保定装置の装着が必要です
- 歯並びの状態によっては、想定した期間内に治療が終わらないことがあります
- マウスピース矯正では、装着時間が守られないと計画どおりに歯が動きません
よくある質問
Q. 月々いくらから始められますか?
当院で扱っているマウスピース矯正では、Liteプラン(税込15万円)を60回払いにした場合で 月々2,800円(初回7,760円/支払総額172,960円)です。適応は検査で判断します。
Q. 分割払いにすると総額はどれくらい増えますか?
回数によります。Basicプラン(税込33万円)を120回払いにした場合、支払総額は420,019円です。 9万円ほど増える計算になります。
Q. デンタルローンの審査は厳しいですか?
一般的なローンと同様の審査です。安定した収入があるかどうかが見られます。
Q. 月々の支払いのほかに、通院のたびに費用はかかりますか?
医院によって異なります。当院は治療期間が延びても料金が変わらない総額固定制です。
まとめ
歯列矯正の月々の支払いは、総額と分割回数で決まります。 回数を増やせば月々は下がりますが、手数料のぶん総額は増えます。
月々の額を決める前に、総額を確定させてください。 装置代だけでなく、検査・調整・保定まで含めて何がかかるのかを確認しないと、 分割額を決めたあとで出費が積み上がります。
東京銀座有楽町矯正歯科では、検査・診断を含めた無料診断を行っています。 ご自身の歯並びでどのプランになり、月々いくらになるかを確認したうえで決めていただけます。






